寝坊しちゃった

 12月31日、土曜日。8時ごろ目が覚める。

 6時にアラームをセットしていたのだが、スイッチを消してまた眠ってしまったようである。スイッチを消して寝る、といういけない癖が疲れの為か出てしまったようである。

 あわてて身支度を整えて駅へ。

 8時29分に間に合うか?

 あれ、来ない!?

 駅の時刻表を見ると、8時29分に発車する列車はなかった。長岡方面の列車は8時54分までない。時刻表で調べた結果、8時29分というのは新潟の発車時刻と分かり、ひと安心。

 急行「赤倉4号」が来るので、早めにホームに行ってみる。6両編成で、前3両が「ムーンライト」の編成と同じコーヒー色の165系で、後ろ3両が一般色だった。

 430Mは新潟カラーの115系。駅前のコンビニエンスストアで買ったパンと牛乳で朝食。

雪国を行く

 空はどんよりとしていて雪が降ってきそうだが、車窓からは全く雪が見えない。広々とした田んぼが見えるだけである。田上あたりからあられが降ってきて窓をパチパチ叩いていた。押切のホームにはたくさんの穴が開いているパイプが横たわっていて、水が細い線になって出ていた。雪を溶かすためだろう。そういえば新津駅前の道路にも水がまかれていて、雪が全くなかった。雪があまり積もらない福岡あたりではちょっとの積雪でパニックになっているだろう。

 乗客は買い物客風の女性が数人。足元を見ると面白い形をした靴を履いている。長靴の人もいるが、長靴とハイヒールをドッキングさせたような靴を履いている人が多かった。雪国仕様の靴だろうか。

 ポイントにスプリンクラーで水(お湯?)をまいているのを見ながら、長岡に到着。在来線のホームに新幹線が覆い被さった構造の駅である。限られたスペースを上手に活用している。コンコースも明るく機能的である。ホームに立っても旅情を感じるのが難しいかも。長岡駅をNゲージにしちゃうと、列車が見えないし、脱線しても手が入らないから大変だろう、などとアホなことを考えているうちに直江津行が入線していた。休日は新潟から直江津まで一本の列車として運転されるが、今日は金曜日。乗りかえないといけない。

 宮内を発車して上越線が左に分かれていく。レールは東京へとつながっている。2、3日前に走り去った所だと思うと、複雑な気持ちになる。

 車窓には雪が全くない。本当に冬なのだろうか?

 定刻どおり直江津に到着。

直江津駅は大きいが… 

 直江津は鉄道の要衝で日本海沿いに抜ける北陸本線と、長野に抜ける信越本線とに分岐している。駅の構内は広く、側線に「シュプール号」の編成が見えた。駅前広場や通りは意外に小さい。駅の規模が大きいのに対して町があまり大きくないからだろうか。

  

 ホームには上野行の特急「あさま」が発車を待っていた。当たり前のことだが、これに乗れば上野へ行ける。所要時間は4時間11分。直通列車が走っているだけで「近い」という感じになる。

 「かにずし」(720円)を手に富山行の停車している1番ホームへ。

 富山行550MはJR西日本の419系電車。走り始めた頃はワインレッドだったが、ライトブルーの軽快な塗色に変更されたようである。この車両は電車寝台の583系を近郊型に改造した交直両用電車である。特急時代の名残をとどめたクロスシートに座ることにする。残念なことに、日本海を楽しめる進行方向右側のシートは全部埋まっていた。とりあえず、左側のシートに座ることにしよう。

 JR東日本の直江津を遠慮するような感じで発車。いよいよJR西日本の区間に入ることになる。


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