ファイルNo3 鼻からUFO
ある日の土曜日の出来事である。
当時、土曜日も午前中は授業があった。
部活動は放課後、昼食をとってから行われていた。
写真部の部員たちは、昼食を部室である理科室でとっていた。
ある生徒は弁当を、また、売店で買ってきたパンを食べている生徒もいた。
逆ユーレイ部員のK本はその日、焼きそばのUFOを食べていた。
豪快に容器を口元によせて、割り箸でかきこんでいるところに…
大きなくしゃみをした。
同時にK本の顔は前につんのめり、UFOの容器に顔をうずめるような感じになった。
K本が顔を上げた。
K本の顔は笑っていた。
よく見ると、鼻から一本の白い線のようなものがにょろ〜んと…。
「うえっ!きったね〜!」
「鼻からUFO!」
ここまで豪快にくしゃみする人もめずらしい。
昼食の後は何事も無かったように、部活動は行われた。
(完)