座布団おにぎり

岩国から岡山行に乗り換える。広島に着くまでに昼食をすませた。

坂口君は「座布団おにぎり」をみんなに振る舞っていた。

私も、昼食代を浮かせるためにお握りとゆで卵を作ってきた。

ガラガラの車内でおだやかな瀬戸内海を眺めつつ、昼食。

安芸の宮島がちらりと見えた。

昼下がり

広島で大勢乗ってきた。そういえば、昨夜は熱帯夜でほとんど眠っていない。腹いっぱい食べたら眠くなってきた。

岡山行は広島から西条までノンストップ。眠っていたので途中の車窓は覚えていない。

眠いのは私だけでなく、向かいのシートに座っている2歳くらいの男の子も睡魔と一生懸命闘っていた。うつらうつらと体が揺れて、シートからひっくり返りそうになっていた。

駅弁?

姫路での待ち時間を利用して夕食の駅弁を買う。

確か、駅を出て右手に駅弁屋があった。「あなごめし」を買った記憶がある。が、店は閉まっていた。手前にえらく華やかな弁当屋があった。値段も駅弁にしては安い。

「とり輪っぱ」(597円)を買う。駅弁はどうなったのだろう。

花火

姫路から新快速に乗る。とにかく速い。

西明石から複々線。走りながら電車を追い抜く。ラッシュの時間帯になり、帰宅するサラリーマンの姿が多くなる。缶ビールを手に立ち話をしている姿も見られる。

京都府に入り、向日町を過ぎたころ、右手に花火が上がっているのが見えた。

滋賀県に入り、琵琶湖の近くでも、左手の夜空に大輪の花。

昨日の大濠公園の花火大会といい、花火に恵まれている。

爆弾発言

駅弁を食べてしばらくたった。

時刻は2027分。村田君がつぶやいた。

ハラ減った

そして、大垣で食料調達のため走り回ることになる。

ローソンはどこだ

2143分、大垣に到着。

JTB時刻表8月号の「グッたいむ」には大垣にローソンがある、と書かれていたので坂口君と買出し。

ところが、ない。「東京行が発車するまでは開けている」と話してくれた酒屋も見つからなかった。祭りでもあったのか、通りに七夕のような飾りが至る所で見られた。発車時間も迫ってきたので、ローソンを探すのを諦め、自動販売機でウーロン茶とアクエリアスのペットボトルを買い、まだ開いているお好み焼き屋へ。焼きそばを4人分買う。今日は祭りの関係で今まで開いていたとのこと。店のおばさんの話では、東京行に乗る人が何人か利用しているそうだ。

焼きそばに缶ビールの大垣夜行

東京行きは座席が全部埋まり、デッキに数人立ち客が出るほどの乗車率。夜食に焼きそばを食べて、缶ビールを飲み干す。呑みたい気持ちをぐっとこらえている生徒もいたらしい…か、どうかは知らない。

浜松・静岡・沼津に停車したのは覚えている。

「ご乗車ありがとうございました。あと2分で東京です」

の車内放送で目が覚めた。よく眠れたようだ。

442分、東京に到着。

シートのない山手線

山手線のホームへ。6ドアの車両に乗る。

「この電車、イスがないですよ」

西村君が言った。生徒たちは眠たそうだ。

上野まで京浜東北線の電車と競争。街は眠っているようだが、走っている車の量は多かった。

夢の中へ

上野で「青春18きっぷ」に日付を入れてもらう。

高崎行の車内は通勤客がちらほら。生徒達は眠っていた。

大宮で急行「能登」が停車しているのが見えた。大宮から高崎線に入る。上野方面のホームは通勤客でいっぱいだった。

上尾に到着する前に寝台特急「北陸」と離合。金沢からの列車である。ラッシュに入るまでの間に上野を目指す夜行列車と出会うので、列車好きには退屈しない。眠いのをちょっと我慢。

上尾を発車して快速「ムーンライト(現、ムーンライトえちご)」と離合。新潟からの列車である。

いろんな列車と離合するが、生徒達は夢の中。

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